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目指すべき人材像、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシー

神学部神学科は、創立者・新島襄が掲げた建学の精神である「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」に基づいて神学の教育研究を行い、「良心を手腕に運用する人物」の育成を目的としている。2003年度からは、従来のキリスト教研究にユダヤ教研究とイスラーム教研究を加え、教育研究の対象を3つの一神教に拡大した。これは、21世紀に入り、世界の諸現象に宗教が関わっていることが一層明らかになり、その理解のためには、3つの一神教に関する総合的な知見が重要であると考えたからである。これら3つの一神教とその世界を学ぶことをとおして、人間・歴史・文化・社会をより広く深く理解し、多様な文明の共存に貢献することを目指している。

目指すべき人材(物)像

宗教は人類の営みに深く関わり、生きるための知恵と力を生み出してきた。
神学部神学科は、キリスト教をはじめ、ユダヤ教、イスラーム教という3つの一神教を中心に、宗教を包括的・多角的・学際的に学修することをとおして、人間・言語・歴史・文化・社会に対する広く深い人間理解と知的洞察力を養い、キリスト教に関連する専門職や、3つの一神教を中心とする宗教に関する専門的知見を備えた人間として、多様な文明の共存に貢献する人材を養成することを目的とする。
具体的には、キリスト教会の牧師、キリスト教主義学校の聖書科教員として、または、一般企業・公的機関、福祉・教育・研究・国際交流などの様々な分野で、宗教に関する知見を活かし、グローバルな視点で活躍できる人材を育成することを目的としている。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

【 学士(神学)】

知識・技能

 キリスト教をはじめ、ユダヤ教、イスラーム教という3つの一神教を中心に、宗教とその世界に関する諸問題を理解するために、人間・言語・歴史・文化・社会に対する幅広い知識、専門的な語学力、学問的分析のための方法論などの技能を習得している。

思考力・判断力・表現力

 キリスト教をはじめ、ユダヤ教、イスラーム教という3つの一神教を中心に、宗教とその世界に関する諸問題について、習得した知識、語学力、方法論を運用し、調査や文献批評などをとおして、学問的に思考、判断し、その成果を様々な手段で表現できる。

主体性・多様性・協働性

 キリスト教をはじめ、ユダヤ教、イスラーム教という3つの一神教を中心に、宗教とその世界に関する様々な問題を主体的に発見し、他者と協働し多様な価値観を受容しつつ、適切な解決に向けて学問的に探究することができる。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

<2025年度以降生>
 神学部は、キリスト教をはじめ、ユダヤ教、イスラーム教という3つの一神教を中心に、宗教を広く学問的に学修することをとおして、確かな知識と洞察力を備え、多様な価値観を理解し国際的な視野をもって社会に寄与する人物の育成を目的とする。そのために、必修科目、キリスト教をはじめ、3つの一神教を中心に、諸宗教に関する選択科目1類、外国語に関する選択科目2類、教養科目および他学部等設置科目である選択科目3類より構成されるカリキュラムを設ける。

 必修科目
 必修科目「神学入門」では、大学での学修の基本を学び、キリスト教をはじめ、3つの一神教を中心に、諸宗教とその世界を学問的に研究するために必要な基礎的知識や方法論、それらを運用し表現する力等を習得することを到達目標とする。なお、必修科目は、学生の主体的・自立的学修を促すために、必要最小限の2単位に止める。

選択科目1類
・選択科目1類は、大きく7領域(「聖書学」「キリスト教史」「組織神学」「実践神学・キリスト教文化学」「ユダヤ学・古代近東学」「イスラーム学」「宗教学」)に分かれ、それぞれの領域に「基礎科目」「展開科目」「トピック科目」「演習関連科目」(「卒業論文」を含む)を設置し、70単位以上を修得する。
・「基礎科目」は1年次から配当され、キリスト教をはじめ、ユダヤ教、イスラーム教という3つの一神教を中心に、諸宗教とその世界を理解するために必要な基本的知識と学問的方法論の基礎の習得を到達目標とし、キリスト教関連領域から4単位以上、ユダヤ教関連領域から2単位以上、イスラーム教関連領域から2単位以上を修得する。
・「展開科目」は2年次から配当され、「基礎科目」で習得した知識、方法論をもとに、各領域におけるより専門的、発展的な内容を習得し、キリスト教をはじめ、3つの一神教を中心に、諸宗教をめぐる諸問題について多様な視点から理解すること、主体的に思考し、学問的に分析し表現する力を養うことを到達目標とする。
・「トピック科目」は1年次から配当され、総論的な「基礎科目」「展開科目」に対して、各領域における様々な各論、同時代の喫緊の課題等、特定の主題に特化して深く掘り下げる多彩な科目を置き、3つの一神教を中心に、諸宗教とその社会における諸問題や、多様な価値観を理解する力を養うことを到達目標とする。
・「演習関連科目」は3年次から配当され、キリスト教をはじめ、3つの一神教を中心に、諸宗教とその社会における諸問題を主体的に発見し、専門的知識と学問的手法に基づき探究、調査、分析し、問題の解決に向けて思考し行動する力、その成果を学問的に表現する力を養うことを到達目標とする。さらに、神学部での学びの集大成として4年次に「卒業論文」を位置づける。
・「領域横断科目」は1年次から配当され、神学部の全領域に関わる科目を置く。キリスト教をはじめ、3つの一神教を中心に、諸宗教のより専門的・俯瞰的研究のための力を習得し、より高度な語学力を身につけること、また、神学部の伝統を継承し社会に寄与する人物を育成することを到達目標とする。
・「免許関係科目」には、宗教科の教員になるために必要な知識を習得するための科目を設置する。

選択科目2類
・選択科目2類は、キリスト教をはじめ、3つの一神教を中心に、諸宗教とその世界を理解するために必要な国際性と外国語による運用能力、異文化理解力を培うことを到達目標とし、A群とB群から構成される。
・選択科目2類A群は、より高度な英語力を習得することを到達目標とし、全学共通教養教育科目の「英語」から8単位以上を修得する。
・選択科目2類B群は、英語以外の外国語を習得することを到達目標とする。全学共通教養教育科目の「英語以外の外国語教育科目」に加え、キリスト教をはじめ、3つの一神教とその世界に強く関係する「聖書ヘブライ語」「新約ギリシア語」「現代ヘブライ語」「アラム語」「アラビア語」「ペルシア語」「トルコ語」を神学部科目として置き、これらの科目から8単位以上を修得する。

選択科目3類
・選択科目3類は、宗教を理解するために必要となる幅広い教養を形成すること、また、実社会に役立つ知見を養い、社会が直面する諸問題を理解し、解決に向けて取り組む力を身につけることを到達目標とし、外国語教育科目を除く全学共通教養教育科目、他学部設置科目、他大学との単位互換科目などから36単位以上を修得する。

    <2024年度以前生>
     宗教を学問的に研究することをとおして、広く深い人間理解と知的洞察力を身につけたグローバル教養人を育成するために、必修科目及び選択科目1~6類によって構成されるカリキュラムを設置する。
     必修科目では、宗教を学問的に研究するための基礎知識・技能・態度を(2単位)、選択科目1では、キリスト教をはじめ、ユダヤ教、イスラーム教という3つの一神教を中心に、宗教を理解するために必要な専門的知識を(68単位以上)、選択科目2では、これらの宗教とその世界を理解するために必要な英語の実践的な運用能力を(8単位以上)、選択科目3では、英語以外の外国語の基礎的な運用能力を学ぶ(8単位以上)。
     上記を補完・強化する授業科目を選択科目4~6に配し、関心と目的に応じて必要な知識・技能・態度を幅広く習得する(36単位以上)。選択科目6では、幅広い教養を形成するために、全学共通教養教育科目、日本語・日本文化教育科目、他学部設置科目、同志社女子大学単位互換科目、早稲田大学交流協定科目、テュービンゲン大学IES科目、大学コンソーシアム京都単位互換科目、副専攻科目を配す。

    ・必修科目は、宗教を学問的に研究するために必要な基礎的知識・技能・態度等を習得することを到達目標とし、少人数クラス(分級)の形態を取り入れながら文献批評と調査(フィールドワーク)を中心とした授業形態をもつ(2単位)。なお、必修科目は、学生の自由度を保障し、主体的・能動的学修への自立化を促進するために、必要最小限に止める。

    ・選択科目1のなかに、各専門分野の「1年生基本科目」を設置する。これらの科目は、キリスト教をはじめ、ユダヤ教、イスラーム教という3つの一神教を中心に、宗教を理解するために必要な基本的知識の習得を到達目標とする。また、「1年生基本科目」のなかに、アカデミック・ライティングを設置し、論文やレポートを書くために必要な基本的技能や知識を習得することを到達目標とする。
    選択科目1のなかに、配当年次を2年又は3年生以上とする演習形式の科目を設置する。これらの演習科目は、上記の3つの宗教とその世界が直面する諸課題を理解するために必要な専門的知識・思考技術を習得すること、これらの諸課題を学術的・科学的見地から分析・表現する能力を習得すること、そしてその世界に関する諸問題を主体的に発見しその適正な解決方法を学術的に探究・発表できることを到達目標とする。
    ・選択科目1のなかに、キャリア・ガイダンス・セミナーを設置する。宗教を学問的に研究し、人間理解と知的洞察力を身につけたグローバル教養人としての市民意識を育み、積極的に就職活動の準備ができることを到達目標とする。

    ・選択科目2のなかに、全学共通教養教育科目の「英語」に加え、神学的素養と思考技術、基礎的な文献批評の方法を習得するために「神学英語」(基礎、講読)を設置する。

    ・選択科目3のなかに、全学共通教養教育科目の「英語以外の外国語」に加え、「神学ドイツ語」「アラビア語」「トルコ語(2024年度生科目)」「聖書ヘブライ語」「現代ヘブライ語」「新約ギリシア語」を設置する。これらの語学科目をとおして、キリスト教神学思想の素養や思考技術、そしてキリスト教、ユダヤ教、イスラーム教の経典(聖典)を原語で読むことができる能力と様々な解釈を受容する姿勢を身につけることができる。

    ・選択科目4は、健康についての高度な理解を持ち、身体活動をとおして健全な自己を育成することを到達目標とする保健体育科目である。

    ・選択科目5は、神学と他の学問領域に跨がるテーマを研究し、学際的な視野を開発することを到達目標とする学際科目である。

    ・選択科目6は、関心と目的に応じて必要な知識・技能・態度を幅広く習得するための科目群である。カリキュラムの高い自由度を生かし、主体的・能動的学修への自立化を育成することができる。幅広い教養の形成をとおして、グローバル社会が直面する諸問題を理解し、その社会における市民意識を育むことができる。

      神学部神学科について
      人材養成目的、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシー
      カリキュラム
      同神期報