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教員紹介(勝又 悦子)

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勝又 悦子(KATSUMATA Etsuko)<教授>

勝又 悦子

1965年山口県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文科コース宗教学宗教史学専攻博士課程単位取得退学。エルサレム・ヘブライ大学大学院にてPh.D.(ヘブライ文学)取得。現在同志社大学神学部・神学研究科教授。専門は、ユダヤ学、特にラビ・ユダヤ教とその聖書解釈。
第二エルサレム神殿崩壊(紀元後70年)以降、およそ8、9世紀までにわたるラビ・ユダヤ教時代は、現代のユダヤ教の基盤が形成された時代であり、原始キリスト教とユダヤ教が独自の道を歩み出し、神秘主義、ヘレニズムの諸潮流が錯綜し、後代にはイスラームも流れ込んでくる混沌の時代である。この時代に創造された様々なユダヤ教文献を原典に即して丁寧に読み解き、ラビ・ユダヤ教時代のダイナミックな思潮の交錯を明らかにすることが研究テーマである。最近では、ユダヤ学の中では注目度の低いアラム語訳聖書(タルグム)とその独自性に関心がある。また、イスラエルで長く生活した実体験から、ユダヤ教における女性、子供、障害者などマイノリティの立場にも関心があり、彼らに関わるテキストを聖書からラビ・ユダヤ教・中世ユダヤ教文献までの広い範囲で収集し、分析を試みている。論文には「ユダヤ教の宗教思想―『選民思想』の展開~聖書とラビ・ユダヤ教において~」『言語』32巻(大修館書店、2003年)、"Priests and Priesthood in the Aramaic Bible" Journal for the Aramaic Bible, 3 (Sheffield: Academic Press, 2002) 、「タルグムとラビ文学」市川他編『宗教史とは何か』下巻(リトン、2009年)他がある。共訳として『タルムード入門 Ⅱ、Ⅲ』(原著 A. Cohen, Everyman’s Talmud, 1949)(教文館、1997年)がある。
第7回(平成22年度)日本学術振興会賞受賞。

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