教員紹介(森山 央朗)
森山 央朗(MORIYAMA Teruaki)<教授>
1973年生まれ。東京都北区出身。東京都立大学人文学部史学科卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科史学専攻修士課程修了[修士(史学)]、東京大学人文社会系研究科アジア文化研究専攻西アジア歴史社会専門分野博士課程修了[博士(文学)]。在ダマスカス・フランス・アラブ学研究所客員研究員、日本学術振興会特別研究員、日本国際問題研究所研究員を経て、2013年から同志社大学神学部准教授。現在、神学部・神学研究科教授。同志社大学担当は、「クルアーン・ハディース学」、「イスラームの文化と社会」、「現代イスラーム世界」。研究分野は歴史学で、前近代西アジア・ムスリム社会におけるイスラーム宗教知識人ウラマーを研究。具体的には、10世紀から13世紀の「古典イスラーム時代」に活躍したハディース学者の知的実践と社会的影響の解明を目指す。また、シリアでの在外研究やイスラーム地域研究プロジェクトへの参加、日本国際問題研究所での経験などを通して、ムスリムを取り巻く現代的状況への関心も持つ。主要研究業績は、「イスラーム的知識の定着とその流通の変遷:10〜12世紀のニーシャープールを中心に」(『史学雑誌』113−8(2004年))、「シリアにおけるアリー誹謗とその否認:『ダマスクス史』の伝承の分析から」(『オリエント』47−1(2004年))、「知識を求める移動:ハディース学者の旅の重要性の論理」(メトロポリタン史学会編『歴史の中の移動とネットワーク』桜井書店、2007年)、「地方史人名録:ハディース学者の地方観と世界観」(柳橋博之編『イスラーム 知の遺産』東京大学出版会、2014年)、「イスファハーンの2篇の「歴史」:ハディース学者が同じような著作を繰り返し編纂した理由」(『東洋史研究』72−4(2014年))など。
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